2023.07.05
【講師インタビュー】STEAM教育・算数脳への熱い想いを聞きました🎤
保護者の皆さまからいただいた「zunŌwの講師メンバーのことをもっと知りたい!」というお声から始まった、zunŌw講師へのインタビューブログ🎤
今回は第4弾・・・!
zunŌwを運営するfor next株式会社の代表で、STEAM教育や算数脳に熱い想いを抱いている草場先生にインタビューをしてきました!なぜ、STEAM教育や理数素養が大切なのか・・・ぜひ最後までご覧ください✨
第1弾の講師インタビューはこちら
第2弾の講師インタビューはこちら
第5弾の講師インタビューはこちら
第6弾の講師インタビューはこちら
zunŌwを開校した理由
ーーーーー本日はよろしくお願いします!まずは、zunŌwを開校しようと考えたキッカケについて教えてください。
for next株式会社は元々、小中高校生向けの個別学習指導塾「正学館北柏校」の運営からスタートしています。個別学習指導塾を運営していく中で、机に向かって勉強するだけの経験でなく、子どもらしい“知的好奇心”を大切にし、疑問に思ったこと・好きなことに、とことん向き合える場所を子どもたちに提供したいと考えたことが、zunŌwの始まりです。
勉強は修行ではなく、「もっと詳しくなりたい」「知りたい」といった、自分自身の前向きなモチベーションからスタートするはずです。そういった“前向きなモチベーション”が自然と生まれる空間であり、子どもたちの探究が進む場所がほしいと思い、zunŌwをつくりました。
夢中になって自分が作りたいロボットを作る、何かを知りたいからサイエンスの実験に夢中で取り組む、そんな時間を子どもにつくりたいと考えていました。
子どもたちには、「遊びながら夢中になって取り組んでいたら、それが勉強や学びに繋がっていた。勉強というのは本来そういうものだよ」と知ってほしいですね。
zunŌwで取り入れているSTEAM教育の大切さ
ーーーーーzunŌwで行っているSTEAM教育が、なぜ大切なのかを教えてください。
これからの時代は、理数素養やITリテラシーが大切だと考えています。
子ども自身が身の回りで起こっていることに疑問を感じて、疑問に対して深く知りたい(探究したい)と思った時に、探究するための武器となるのがSTEAMだと考えています。しっかりと自分の中で探究ができて、解決するために「こんなものが作りたい」と創造し、実際につくるプロセスまで踏んでいけるものがSTEAM教育です。
これからVUCAの時代(将来を予測することが困難な時代)に生きる子どもたちは、何か一つのスキルを持っていたら良いという時代ではなくなります。
身の回りで起きていること、社会で起きてることに対して「なんで?」と疑問や課題意識を持って、深く探究して自分なりの解を見出し、プロダクトにつなげていく力が必要です。その力が、STEAM教育を通じて身につくと考えています。
日本財団が行った「18歳意識調査-社会や国に対する意識調査-」からの問題意識
こちらは2019年の調査結果になりますが、日本財団が行った「18歳意識調査-社会や国に対する意識調査-」で行われた下記項目で、日本は9か国中、他の国に差をつけて最下位でした。
- 自分を大人だと思う
- 自分は責任がある社会の一員だと思う
- 将来の夢を持っている
- 自分で国や社会を変えられると思う
- 自分の国に解決したい社会課題がある
- 社会課題について、 家族や友人など周りの人と積極的に議論している
また、「自分の国の将来について」は、「良くなる」が9.6%で9ヵ国中最下位なのに対して、「悪くなる」のスコアは高い。日本の子どもたちが自分の国に対して展望が持てていない結果がこの調査から出ています。
この日本財団の「社会や国に対する意識調査」の結果を見て、今行われている日本の教育の問題が出ていると感じます。
子どもたちには、社会や身の回りで起こっていることに対して、自分自身で疑問を持つことや課題意識を感じることができ、かつ自分がそれを解決できるんだと思ってもらいたい。そのためにも、これからの時代は、STEAM素養を持つことが大切だと感じています。
今後の社会課題の解決に必要なテクノロジーや工学を理解するためにも、理数素養は重要になってきます。そういった背景もあり、私たちはSTEAM教育が大切だと考え、zunŌwに取り入れています。
STEAM教育の算数脳を重視する理由
ーーーーーSTEAM教育の中でなぜ算数脳が大切だと思いますか?
すべての物事はクリティカルシンキングから始まりますが、そのクリティカルシンキングは、算数で身につけることができます。
算数は歴史的にみると、2つの要素があります。
- 測量と計量
- 身の回りの抽象的なものを式(公式)で具体化する
日常で起きている抽象的なことも、算数の考え方を活用すれば具体的に理解が進みます。
例えば、「駅まで歩いて行ったら10分、自転車で3分かかる」という日常の出来事は、算数でいうと速さ・道のり・時間があると分解することで、具体的な時間の差を理解をすることができます。
具体化と抽象化を繰り返して考えることができ、物事を立体的に見て構造化していく力を身につけていくためにも、算数脳が大切だと考えています。
幼少期から算数脳を取り入れた方が良いと考える理由
8・9歳までに算数脳が身についていた方が、論理的思考力や空間把握の力も身につきます。そのため、できれば幼少期から算数脳を取り入れてた方がいいと考え、zunŌwでは幼児クラスのチャレンジコースを設けました。
算数脳は筋肉みたいなもので、さまざまな分野で脳を鍛えることで多角的に物事を考える力がつき、日常で考えていることも分解して考えられるようになります。
物事を分解する力が算数脳で身につく
日常で物事を分解して考えられるようになると、例えば、プログラミングではソースコードを作るときの構造を考えられたり、ロボットを作るときの手順や方法を考えることができるようになります。
また、自分のイメージしていたことが上手くいかなかったときに、なぜ上手くいかないのか原因を発見する力にも繋がっていきます。原因を発見する力がなければ、あまり考えずにロボットを作ったり、理科の実験をしたりするだけになります。
「こうしたら解決できるかも」「解決できるときと解決できないときの違いはなんだろう」と考える際に重要となる“物事を分解する力”は、算数脳から身につくため、算数脳が大切だと考えています。
zunŌwの算数脳の授業で身につくこと
ーーーーーzunŌwの算数脳の授業で身につくことは何ですか?
zunŌwの算数脳では、主な教材として、
- algo(アルゴ)
- KATAMINO(カタミノ)
- Gravity Maze(グラビティーメイズ)
- RUSH HOUR(ラッシュアワー)
を使っています。
空間的・論理的思考が鍛えられるような教材や、算数ラボという教材を使って文字の問題も取り入れています。算数ラボは、四則演算の計算式ではなく脳トレのような算数問題です。
algo(アルゴ)を使ってカードゲームで推理したり、RUSH HOUR(ラッシュアワー)では問題を発生させている要因が何かを考え解決したりと、複数絡み合ったキーサクセスファクターを遊びながら見つけ、解決できる力が身につくと考えています。
一方、算数ラボのような文字の問題も取り入れている理由は、遊びから学びに近づけるためです。
zunŌwに通っている子どもたちの変化
ーーーーーzunŌwに通っている子どもの変化で驚いたことは何かありますか?
プログラミングのコースに通う生徒の話になりますが、タイピング自体が初めての状態から短期間で急速に上達していった姿に驚きました。
プログラミングコースでは、プログラムを打つ際に必要なタイピングの入力操作を身につけるために、「ポップタイピング」というタイピングゲームを取り入れています。ポップタイピングにハマった生徒が、自宅でも自主トレを積んで、タイピングを始めて数ヶ月後には大人に負けない速さでタイピングができるようになりました。あまりの速さに何度か大人の意地で挑みましたが、最終的には太刀打ちできる大人が社内におらず、完敗しました。
子どもは、あることにハマって夢中になると大人も敵わないということを教えてもらいました。
タイピングだけでなく、zunŌwのプログラミングを受講している生徒は、学校のプログラミング授業でScratchのお手本になったり、周りのクラスメイトに教えたりしているようです。
お手本になることや周りの友人に教えることは、自信につながり、小さな自信が積みあがることで自己肯定感が上がると感じています。
プログラミングだけに限らず、ほかの勉強にも通じることですが、圧倒的に自分が自信を持てている分野があることは良いことだと思います。自分の好きな分野で自分に自信を持つ体験は、ぜひみんなに経験してほしいですね。
ーーーーー草場先生、STEAM教育や算数脳、zunŌwの魅力をたくさん語っていただきありがとうございました!
併せてチェックしてみてください✨