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STEAM教育は、中学受験・高校受験につながる!?【草場先生インタビュー】

STEAM教育は、中学受験・高校受験につながる!?【草場先生インタビュー】 | 講師インタビュー

zunŌwを運営するfor next株式会社の代表で、STEAM教育に熱い想いを抱いている草場先生は、小中高校生向けの個別学習指導塾正学館北柏校の校長でもあります。2024年の受験シーズンが終わった今、草場先生の講師インタビュー以来のインタビュー🎤

「zunŌwが取り組むSTEAM教育と受験は関係するのか」をテーマに聞いてきました!

なぜ、STEAM教育が中学受験・高校受験につながるのか・・・ぜひ最後までご覧ください✨

STEAM教育・探究教育・理数教育…多様なスタイルの入試が増加

ーーーーー2024年の入試はいかがでしたか?

STEAM教育に力を入れている私立中学校では、STEAM教育に直結してプログラミング入試が出てきました。探究活動に力を入れている学校は、入試にプレゼンテーション(課題解決)が取り入れられており、さまざまなスタイルの受験が増えてきた印象です。

特に私立中高は、ここ数年STEAM教育や探究学習、理数教育に力を入れており、入試にもSTEAM教育のスタイルを反映した入試になってきているのが大きな特長です。日本全体としてSTEAM教育に力を入れているのが、大きな流れとして言えるのではないでしょうか。

参考資料

聖徳学園中学校 生徒募集要項2024
日本大学豊山女子中学校 2024年度生徒募集要項
昭和学院中学校 令和6年度 中学校入学試験(概要一部抜粋)

一方で、英数国理社から組み合わせた従来型の受験も根強く展開されています。入試内容を見ると、私立中学や公立高校の入試は、これまで以上に論理的思考力や判断力、表現力が問われる問題が増えました

従来型の受験においても、単一の科目を解く力だけでなく、STEAM教育のように“教科横断的な取り組み”が必要になってきています。

国語も“立体的・多面的”に解答することが必要

ーーーーー従来型の受験で“教科横断的な取り組み”とはどのようなことでしょうか

例えば、立体というと算数が思い浮かぶと思いますが、「立体的」という点では算数だけでなく、国語にも共通することです。

近年の私立中学や公立高校の入試問題の潮流では、国語の問題も“立体的に”問題を解く力が必要になっています。
以前は説明文があって「筆者の言いたいことは何か」「これは何を指していますか」といった設問に対して問いがあり、解答する問題が主流でした。

近年の国語の入試問題は、説明文を読んで、さらにその説明文に対して複数人で討論している様子の追加の問題文が出てきて、討論の様子を読み込んで問題に解答する必要があります。

参考資料

千葉県日報2024年3月21日【過去問】千葉県公立高校入試2024年(令和6年度)国語

これまでは解答は1つであったものが、『いろいろな人がいて、人によって感じ方が異なる』ことが前提で問題が作成されています。

多面的かつ立体的に物事をとらえることが重要

物事を多面的かつ立体的にとらえるには訓練が必要になります。

zunŌwの算数脳では、多面的かつ立体的に物事をとらえる訓練のために、KATAMINO(カタミノ)やGravity Maze(グラビティ・メイズ)などを使っています。子どもたちは単純にゲームをしている様子に見えますが、自分で考えた仮説の試行錯誤を連続で行っているのです。

実験して失敗しながらを繰り返して、自分で考えた前提を変えながら取り組まなければ正解に行きつかないため、ゴールに向けて繰り返し考えています。この『繰り返し考える』ということが大切です。

暗記科目も教科横断的な考え方が必要

ーーーーー国語以外でも、入試問題で変わってきたことはありますか?

例えば、社会について見てみると、これまでは暗記科目ではありましたが、社会科に関連する「地理的」なデータや図、表を読み込んで解答する問題が出ました。2024年千葉県公立高校の入試問題を見ると、千葉県の成田空港と千葉港の輸出品や輸出額のデータがあり、選択肢のどれが合っていているのかといった問題になっていました。

提示された情報から「何が言えるのか」を解答する問題が、センター試験から共通テストに変更して以降増えてきています。

参考資料

千葉県日報2024年3月21日【過去問】千葉県公立高校入試2024年(令和6年度)社会

また、社会科の問題の内容にも比率を読み解く力が必要となり、数学の力が必要な問題も含まれています。これまでは「暗記」で点数が取れていた社会科も、数学力や国語力も使いながら解いていく“教科横断的な問題”が増えています。

中学受験をする・しないに限らず、高校受験においても教科横断的な物事のとらえ方や力が必要になってきました。

低学年から知的好奇心のレベルを上げていく

半期に1度開催の発表会『zunŌw祭』の様子

ーーーーー草場先生のVoicyで「親は種まきしかできない」と話されていましたが、具体的に保護者ができることはありますか?

中学受験・高校受験はまだ先のことであっても、受験に限らず、低学年から全体的な知的好奇心のレベルを上げることは大切です。

4~5歳になると「何で?」「何でこうなるの?」「どうして?」と子ども自身が疑問を持ち、大人に質問する時期になります。知的好奇心のレベルを上げるには、子どもたちの「何で?」がとても重要です。

例えば、「何で雹が降るのか」「どんな理屈で雹が降るのか」…など。保護者も子どもたちの日常から生まれる「何で?」から知的好奇心を持って一緒になって調べたり、感動してあげたりすることを大切にしてください。親が一緒になって興味を持ったり、調べたりしていくことで、子どもたちの知的好奇心は育まれていきます。

保護者の方の感動は、子どもたちにとって「新しい知識が増えるって楽しいことなんだ」といった体験になります。

忙しいとき、子どもの「なぜなぜ期」は大変に感じることもあるかもしれません。けれど、親が根気強く付き合っていくことで、年齢が上がってくると、自分で「何で?」と興味を持ったことを調べるようになります。興味を持ったことを調べて知識をつけていく面白さを一緒に体験していくことが大切ではないでしょうか。

子どもたちには小学校前半から「何で?」と考えて想像し、自分で仮説を持ちながら調べて、新しい知識を得ることを楽しんでいってほしいなと思います。

ーーーーー草場先生、ありがとうございました!今後も受験やSTEAM教育などについてインタビューをさせていただきます。

zunŌwでは、4月からレインボーコースを新開講!STEAMのプログラムに横断的に取り組むことで、子どもたちの興味関心の幅をひろげていくことを目指します。
2024年4月より『レインボーコース🌈』を新開講します!】を併せてチェックしてみてください✨

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