2023.08.02
【こどもの廃材アート・ワークショップ】“おわり”を“はじまり”に変えよう! in 我孫子
7月29日(土)、世界で活躍するアーティストのマルティン・チュルバ氏とマウロ・ベルナルディーニ氏をゲストにお招きし、待望のアートイベント@我孫子を開催しました!
これまでzunŌwでは、STEAMを横断的に探究することをテーマにさまざまなプログラムを企画してきましたが、今年の夏は「A/Arts」にフォーカスしたイベントが盛りだくさん✨7月11日(火)には北柏でも、マルティンたちをゲストに招き、アートイベントを開催しております。北柏でのアートイベントの様子はコチラからご覧いただけますので、併せてチェックしてみてくださいね!
マルティンは、南米からファッション業界に影響を与え続けてきたテキスタイルアーティスト✨7月7日にアルゼンチン共和国大使館にて開催された、日本とアルゼンチンの外交125周年記念式典にて、20年にわたる日本とアルゼンチンを繋ぐアーティストとしての活動を大使より表彰されたばかりです🏅
イベント当日は、30名を超える子どもたちと、保護者の皆さまにもご参加いただき、アートの本質である「気づく、疑う、壊す、生み出す」に触れることのできる大変有意義な時間となりました。今回のブログでは、当日の子どもたちの様子や、マルティンからのメッセージを中心にご紹介させていただきます!
“おわり”を“はじまり”に変える
今回のアートイベントでは、参加される子どもたち・保護者の皆さまにお願いをし、日々の生活の中で「価値を失った」と思うプラスチックやダンボール・お洋服などを持ち寄っていただきました。会場には、普段ならゴミとして捨ててしまうようなモノたちがずらり・・・
こうして集まったたくさんの“廃材”。子どもたちはまずは“廃材”と向き合いながら、「これを使ったらなんかおもしろそう!」と思うものをピックアップし、自由に色塗りや加工にチャレンジしていきます。
子どもたちが選ぶ廃材はさまざま。中には、両手で抱えきれないほどのモノを選び、色塗りや加工に挑戦する子どもたちも。マルティンやマウロは、それぞれの子どもたちが作業する場所を回りながら、コミュニケーションを取っていきます🎨
“廃材”がキラキラした宝物に変わる瞬間
自由な発想でアート作品づくりに取り組む子どもたち。色塗りや加工がある程度進んでいくと、次はマルティンたちの腕の見せどころ!お洋服のプリントプレス機を使い、廃材に熱と圧力を加えて色箔を転写していきます!
廃材はカタチを変え、キラキラと輝く姿を見せてくれます✨それを受け取った子どもたちは目を輝かせ、その様子を見た保護者の方も笑顔に😊地球の裏側、アルゼンチンから来日したアーティストとのコミュニケーションの時間。スペイン語・英語・日本語が飛び交ったり、お互いの言葉が分からなくても、笑顔で感情を読み取ることができる瞬間でした。
アート作品を自由にディスプレイ
自分の作品づくりが終わった子どもたちは、最後は会場の外へ出て作品をディスプレイしていきます!お友達がつくった作品も見ながら、きれいに飾り付けをしていきました🌸
今回使ったモノは、どれも、最初は「いらない!」からスタートした“廃材”でした。普段はゴミとしてすぐに捨ててしまうモノですが、そこにしっかり目を向け、さまざまな角度から見ていく。地球の裏側からきたアーティストとともに発想して手を動かし、そうした資源を「素敵!欲しい!」と人が欲しがる「価値あるもの」に変えることができたクリエイティブな時間になったのではないでしょうか。
今回のイベントが、グローバルで豊かな発想力が求められる時代に活躍する子どもたちの、良き体験のタネの1つとなれていたら嬉しく思います。
<MESSAGE from MARTIN>
Hola!こんにちは!我孫子の地域の皆様、親愛なるお父さんお母さんたち、親愛なる子どもたち。今日一緒に過ごした時間を機会に、廃材を活用して創造の時間を日常化することをぜひ行ってみてください。皆さんの1日の中に創造的な造形芸術(プラスチックアート)の時間が生まれ、価値を失ったモノたちをこれまでの『決まった方法で』美しいモノに作り上げるという『期待や制約』から解き放たれた、自由で喜びに満ちた創造の時間が始まります! 何より子どもたちが、大好きなお父さんお母さんたちとその喜びを分かち合うひととき、この『何ができあがるかの期待や制約から自由となったクリエイティブな時間』は、家族みんなに『新たな価値観』を吹き込んでいきます。ぜひ、廃材を使って作り出した作品が、皆さまご家族の『楽しむ』ということと『創造する』ということを表す象徴となるよう、ご自宅のどこかに素敵に飾ってあげてくださいね。Muchas Gracias !ありがとうございます!
<MESSAGE from MAURO>
新しいことに積極的にどんどん挑戦することにとても前向きで、とってもポジティブだと思いました。興味深かったのは子どもたちが常にお父さんとお母さんの顔を見ながら確認するように制作を進めている様子。お父さんお母さんたちが喜んでくれるかをとても気にかけているのが印象的でした。
子どもたちは、大好きなお父さんお母さんが喜んでくれることが何よりの喜びです。何かを創造する、クリエイティブな時間を一緒に過ごすときは、「始まり」と「終わり」を必ず一緒に迎えてください。子どもたちがクリエイティブな時間を過ごすために、お父さんお母さんに大切に意識してもらいたいのは、まず、子どもたちが手を動かすのにエンジンがかかり、夢中になってきたとき、この途中過程は子どもたちにお任せし、彼らを「自由」に解放してあげること。そして一番大事なのはこの時間の「クロージング」です。子どもたちの一番の喜びは大好きなお父さんお母さんが喜んでくれることです。ぜひこの時間が、かけがえのない素晴らしいひとときとなりますよう、出来上がったものを一緒に味わい、素敵なお声かけと共に一緒にクローズしてあげてください。
また、今回のイベントでは、地域のたくさんの方々にボランティアとしてご協力いただきました。大変な暑さの中、ご協力いただいた皆さま、本当にありがとうございました!これからも、地域に根差した活動を通して、地域の子どもたちに“探究と創造”のキッカケをたくさん提供できるよう、zunŌwは進化していきます!!