【出張レポート】中野ZEROにてUVブレスレット実験
夏休みの中野のサイエンスイベントも4日目。テーマは「UVブレスレットづくり」です。
見えない光を、目で確かめる
今日の主役は「UVビーズ」。ふだんは白っぽい地味なビーズなのですが、紫外線が当たると色が変わるという不思議な性質を持っています。まずはその正体を確かめるところから。
「これ、外に持って出たらどうなると思う?」と聞いてみると、「変わらない!」「ちょっとだけ変わる」といろいろな予想が飛び交います。そこでみんなでビーズを手に、そのまま外へ。
すると——変わりました。
この日はあいにくのくもり空でしたが、それでもビーズはうっすらと色づいていきます。「曇ってるのに変わった」というのが、実は今日いちばん大事な発見かもしれません。太陽が雲に隠れていても、紫外線はちゃんと届いている。晴れの日だけ日焼け止めを塗ればいい、というわけではないんですね。
UVライトで、もっとはっきり
室内に戻って、今度はUVライトを当ててみます。こちらは反応がはっきりしていて、光を当てた瞬間にビーズがぱっと色づく。当てるのをやめると、じわじわと元の色に戻っていきます。何度でも繰り返せるので、みんな夢中でライトを点けたり消したり。
どうすれば紫外線を防げる?
色が変わることが分かったら、次は「防ぐ」実験です。
最初は半紙で覆ってみました。薄い紙一枚ですが、これでもビーズの色づき方はずいぶん弱くなります。続いてアルミホイルで包んでみると、今度はほとんど変化なし。光そのものを通さないので当然といえば当然ですが、包みを開いた瞬間に色が戻らないビーズを見て「すごい、ぜんぜん変わってない!」と驚く声が上がりました。
そして最後は自由研究タイム。「いま自分が持っているもので防いでみよう」というお題です。下敷き、ハンカチ、帽子、服の袖、手のひら、水筒の陰——思いつくものを片っ端から試していきます。透明なのに意外と防げるもの、色が濃いのに通してしまうもの。予想が外れるたびに笑い声が起きて、ここでずいぶん時間を使いました。
いよいよブレスレットづくり
たっぷり実験したところで、工作へ。ビーズを紐に通して、自分だけのブレスレットを作ります。

色の組み合わせを考えながら並べる子、とにかくたくさん通す子、左右対称にこだわる子。ここでも一人ひとりの個性が出ます。細かい作業ですが、みんな真剣な表情で仕上げていました。
完成したら、もう一度外へ。手首につけたビーズが、みんなの目の前でゆっくりと色を変えていきます。自分で作ったものが、自分の身につけたまま変化する——この瞬間の「わあっ」という反応が、今日いちばんの見どころでした。


おわりに
紫外線は目に見えません。でも、UVビーズを使えばその存在を「色」として見ることができます。くもりの日でも届いていること、薄い紙でもある程度は防げること、身の回りのもので意外と対策できること。今日の実験で分かったことは、そのまま毎日の生活にもつながる知識です。
持ち帰ったブレスレットで、ぜひおうちでも続きを試してみてください。日陰と日なた、朝と昼、窓の内側と外側。きっとまだまだ発見があるはずです。