【出張レポート】中野ZEROでワークショップを開催しました(2日目)
中野ZEROでのワークショップ、2日目のレポートをお届けします。
前日に続いて、たくさんのお子さんが集まってくれました。

2日目のテーマは「バスボムづくり」です。
いきなり材料を混ぜはじめる……のではなく、まずは「かおりの実験」から。
用意したのは、オレンジ、レモン、ユーカリ、ティーツリー、スペアミントの5種類の精油です。
名前を伏せた状態でひとつずつかいでもらい、「これは何のにおいだと思う?」と聞いていきます。
これがとても盛り上がりました。
「オレンジ!」
「レモンだけど、さっきのとちょっとちがう」
「これ、あめのにおいがする」——
みんな本当に積極的に手を挙げて発表してくれて、こちらが感心するくらい鼻が鋭い。
似ているようで違う、違うようで似ている。
かおりを言葉にしようとすると意外とむずかしい、ということも体験してもらえたと思います。
いよいよバスボムづくり。
使う材料は、重曹、クエン酸、そして食塩の3つ。
今回は「2層以上のバスボム」をつくることが目標なので、まずはしっかりとはかりを使って、それぞれの重さをはかるところからスタートです。
ここでの子どもたちの真剣な表情が、この日いちばんの見どころだったかもしれません。
はかりの数字とにらめっこしながら、ほんの少しずつ粉を足したり減らしたり。
分量が変わると固まり方も変わってしまうので、みんな慎重に、ていねいに進めてくれました。

続いて色つけです。粉全体にムラなく色がまわるよう、しっかりと混ぜていきます。
そして、いちばん難しいのが水を入れる工程。
一気に入れてしまうと、その場で反応がはじまってふくらんでしまうので、少しずつ、少しずつ。
型に押し込むときも、下の層を平らにならしてから次の色を重ねると、断面がきれいに分かれます。
なかには、この日はじめて会ったお友達と色を交換し合って、何層にもなるカラフルなバスボムをつくった人もいました。
自分ひとりでは2色しかなかったのに、声をかけ合うことで4色、5色に増えていく。
1日目でも見られた「協力する姿」が、この日もあちこちで生まれていました。

最後は、みんなで「しゅわーっ」
バスボムが完成したら、最後にもうひとつ実験があります。
使うのは、余った重曹とクエン酸の粉。お皿の上でまぜ合わせて、そこに水をかけると——
しゅわーっ。
いきおいよく泡が立ちのぼって、あちこちから「おおー!」と声が上がりました。
「今、何が起きたと思う?」と聞いていくと、いろいろな答えが返ってきます。
「あわが出た」「音がしてる」——そのなかで、「炭酸だ!」と気づいてくれた子がいました。
まさにその通り。 重曹とクエン酸が水にとけて反応し、二酸化炭素が発生していたんですね。
炭酸ジュースのシュワシュワと同じ気体です。粉のままでは何も起きないのに、水が加わったとたんに反応がはじまる。
だからバスボムづくりのときは、水を少しずつしか入れなかったのです。
そして、ここでもうひとつ。 「化学反応が起きたということは……ちょっとお皿をさわってみて」
さわった子から、次々に「つめたい!」という声。
これは吸熱反応といって、まわりから熱をうばいながら進む反応です。
反応というと熱くなるイメージを持っている子も多いので、この「冷たくなる」という結果はかなり意外だったようでした。
1日目のスライムの実験でも温度の変化を体験してもらいましたが、今回は逆向きの変化。
手のひらで感じたその冷たさが、いちばん記憶に残る「証拠」になったのではないかと思います。
目で見て、音を聞いて、手でさわる。 泡が出たという事実から、「何が起きたのか」を自分の言葉にしてみること。
それが今回いちばん大切にしたところです。
おうちのお風呂で自分のバスボムがとけていくとき、今日考えたことをちょっと思い出してもらえたら、それがいちばんうれしいです。
2日間にわたってご参加いただいたみなさん、そして中野ZEROのスタッフのみなさん、本当にありがとうございました。