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【イベントレポート】ドローンを学んで体験! 外壁塗装でアートづくりも

夏休みイベント第2弾!

今回の授業は、株式会社蒼和の大関さんを講師にお迎えして開催しました。

テーマは「ドローン」と「塗装」。

どちらも私たちの暮らしのすぐそばにありながら、実際に触れる機会はほとんどない世界です。空を飛ぶ機械と、建物の外壁を守る塗料。一見まったく別のものに見える二つですが、どちらも「建物や街を支える仕事」という点でつながっています。そんな現場のリアルを、子どもたちが自分の手と目で確かめられる一日になりました。

まずはドローンについての講義から

はじめは座学からスタート。ドローンがどんな役割を持っていて、どんな場面で使われているのかを、お子さんにもわかるように、たとえを交えながら楽しくお話ししていただきました。

ドローンというと「空撮」のイメージが強いかもしれませんが、実際の活躍の場はもっと広いのだそうです。
高い建物の点検、農薬の散布などなど。人が登ると危ない場所、人が入ると時間がかかる場所を、ドローンが代わりに引き受けてくれる。「人の代わりに、危ないところや大変なところへ行ってくれる道具なんだよ」という説明に、子どもたちも真剣な表情でうなずいていました。

そして印象的だったのが、ドローンがそもそも軍事用として開発されたものだという成り立ちのお話。

今では私たちの生活を便利にしてくれている道具が、もともとはまったく違う目的で生まれたものだった。その目的についても丁寧に説明していただき、技術というものは使う人の意図によって姿を変えるのだということが、自然と伝わってくる時間になりました。子ども向けだからと内容を薄めるのではなく、きちんと本当のことを話してくださる姿勢が、とてもありがたかったです。

さらに、いろいろな種類のドローンを実物で見せていただきました。大きさも形も、役割によってこんなに違うのかと、大人のほうが夢中になってしまうほど。写真や動画では伝わらない質感や重さを、目の前で確かめられるのは実物ならではです。他ではなかなか聞けない話、見られないものがたくさんありました。

「どうしてドローンは飛ぶの?」「なんで羽が4つあるの?」

講義の途中、子どもたちからは次々と質問が飛び出しました。中でも多かったのが、「どうしてドローンは飛ぶの?」「なんで羽が4つあるの?」という素朴な、でも本質を突いた問いです。

大関さんは、それを難しい言葉を使わずに説明してくださいました。

プロペラが回ると、空気を下へ下へと押し出します。その押した分だけ、機体は反対に上へ押し返される。この力が機体の重さより大きくなったときに、ドローンはふわりと浮き上がります。うちわであおぐと風が起こるのと同じことを、ものすごい速さでやっているわけですね。

そして羽が4つある理由。プロペラが1つだけだと、その回転につられて機体そのものがぐるぐる回ってしまいます。そこで、4つのうち2つは右回り、残りの2つは左回りにして、回ろうとする力を打ち消し合わせているのだそうです。さらに、それぞれのプロペラの回る速さを少しずつ変えることで、前に進んだり、横に動いたり、その場で向きを変えたりできる。4つあるのは、飾りでも見た目のためでもなく、「安定して自由に動くために必要な数」だったというわけです。

説明を聞いた子どもたちが「じゃあ1個止まったら落ちちゃうの?」とさらに質問を重ねる場面もあり、疑問が次の疑問を呼ぶ、いい時間になりました。大人でも即答できない問いに、ひとつずつ丁寧に答えてくださった大関さんに感謝です。

頭上を飛ぶドローンに、みんなびっくり

講義のあとは、いよいよ実演です。撮影用のドローンが、みんなの頭上を飛行しました。

プロペラが回り始めた瞬間から、あたりの空気が変わります。ふわりと浮き上がったドローンが上空を通過していくと、思っていたよりも風量が強いことに、みんなびっくり。「うわっ」と声が上がり、思わず身をかがめる子もいれば、飛んでいくドローンを追いかけて走り出す子も。会場は一気ににぎやかになりました。

さらに大関さんのデモンストレーションでは、ドローンを外まで飛ばして、また戻ってくるという操作も見せていただきました。見ている場所からどんどん遠ざかり、やがて小さくなって視界から離れていく機体。

離れた場所にあるものを、手元の操作だけで正確に呼び戻す。この往復の実演があったことで、ドローンが「その場でちょっと浮かぶおもちゃ」ではなく、「離れた場所まで行って仕事をして帰ってくる道具」なのだということが、言葉以上にはっきりと伝わってきました。点検や配送、災害時の状況確認といった講義の内容が、ここで一気に現実味を帯びた瞬間だったように思います。

映像で見るドローンは静かで軽やかですが、実物はしっかりとした音と風を伴っています。この「思ったより風がある」という体感こそ、その場にいた人だけが持ち帰れるものだと思います。

いよいよ操縦体験

そして、子どもたちが一番楽しみにしていた操縦体験の時間です。

まずは操作方法のレクチャーから。コントローラーのどのスティックがどの動きに対応しているのか、どうすれば安全に飛ばせるのか、一つひとつ丁寧に教えていただきました。ドローンは楽しい道具であると同時に、扱い方を間違えれば危険にもなるもの。その前提をきちんと伝えたうえで体験に入るという流れが、とても誠実でした。

いざ自分の番になると、みんな少し緊張した面持ちでコントローラーを握ります。慎重に、ゆっくりと。それでも操作を重ねるうちに、目標のわっかをくぐらせたり、前後に動かしたりと、少しずつ思い通りに動かせるようになっていきました。うまくいったときの誇らしそうな顔、思わぬ方向に動いてしまったときの慌てた顔。どちらもこの日ならではの表情でした。

自分の指先の動きが、離れた場所にある機体の動きに変わる。この感覚は、実際にやってみないとわからないものです。さきほどの講義で聞いた「プロペラの回る速さを変えて動きをつくる」という仕組みを、今度は自分の手で確かめていることになります。知識と体験がつながる瞬間が、あちこちで生まれていました。

もう一方のグループは、本物の塗料でアートづくり

同じ時間、もう一方のグループでは塗装の体験を行いました。使ったのは、実際の建築で出た端材と、建築現場で使われている本物の塗料です。

普段の図工で使う絵の具とは、のびも、におい、発色も違います。筆を動かしたときの手ごたえに戸惑いながらも、みんなすぐに夢中になっていました。木の板という素材そのものにも表情があって、同じ色を塗っても仕上がりが一枚ずつ違ってきます。

キャラクターを描く子、大胆に色を重ねていく子、板の木目を活かして模様を描く子。それぞれが思い思いの絵を描いて、どれも味のある作品に仕上がりました。「家の壁もこうやって塗られているんだ」と気づいた子もいて、毎日見ている建物の見え方が少し変わったかもしれません。捨てられるはずだった端材が、世界に一つの作品に生まれ変わったというのも、なんだかうれしい出来事でした。

学んで、体験して

話を聞いて知ること。実際に手を動かしてみること。今回はその両方がそろった一日でした。

知識だけでは「風の強さ」はわからないし、体験だけでは「なぜこの技術が生まれたのか」までは届きません。両方があってはじめて、その物事が立体的に見えてくるのだと思います。そして何より印象に残ったのは、子どもたちが自分から「どうして?」と問いを投げかけていた姿でした。教わったことを受け取るだけでなく、そこから自分の疑問が生まれる。それは、目の前で本物に触れたからこそ起きたことだと思います。

子どもたちの中に残るのは、ドローンの操作方法や塗料の名前そのものよりも、「実際にやってみたらこうだった」という感覚のほうかもしれません。それこそが、この日いちばんの持ち帰りものだったのではないでしょうか。

みんな、たっぷり楽しめたようで何よりです。大関さん、貴重な機会をありがとうございました!

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