2026.05.15
EDIX東京2026に行ってきました!教育DXの最前線レポート
EDIX東京とは
今年も「EDIX東京(教育総合展)」に行ってきました。EDIXは、学校・教育機関向けのIT機器や教材、サービスが一堂に会する日本最大級の教育分野の専門展示会です。最新の教育ICT、学習サービス、校務支援システムなどが集まり、毎年多くの教育関係者や自治体担当者で賑わうイベントです。

今年も会場では多くの講演やセミナーが行われており、私もいくつか聴講してきましたので、その中でも特に印象に残ったセッションをレポートします。
講演レポート①:教育DX・データ利活用の展望
会場には約500名が集まる人気セッションでした。
登壇されたのは、つくば市立春日学園・大坪先生。
教育ICT先進都市「つくば市」
つくば市はなんと昭和52年(1977年)に日本で初めてコンピュータを教育活動に導入した、まさに教育ICTのパイオニア。さらに現在は人口増加率が日本一位という勢いのある街で、その先進性は教育現場にもしっかり根付いています。
講演では、つくば市が進めている「データ連携」「データ利活用」「端末の利活用」の3本柱を軸に、具体的な取り組みが紹介されました。
AIドリル × 個別最適化学習支援システム
特に印象的だったのが、AIドリルを活用した個別最適化学習支援システムの実践です。ポイントは以下の3つ。
- 自分の得意・苦手が可視化される
- 仲間とのフォロータイム(つまずいた子を仲間がサポート)
- シェアタイム(学んだことを共有し合う)
単に個別学習で完結するのではなく、「仲間と学び合う」プロセスをきちんと組み込んでいるのが素晴らしいなと感じました。
「学びのピラミッド」が示すもの
24時間後の定着率を示した「学びのピラミッド」のお話も興味深いものでした。
- 読む:10%
- 聞く:20%
- 実験・体験:90%
つまり、ただ見聞きするだけでは定着しない。授業デザインにおいても「自分で表現すること」で初めて学びが定着する、というメッセージでした。
子どもの自己肯定感を引き出す声かけ
そしてもう一つ、現場ですぐに使えそうなヒントが。
自己肯定感を引き出すには、「できたね」ではなく、「どうだった?」と聞いて子ども自身から引き出す。
これは教育現場だけでなく、職場のマネジメントや子育てにも通じる本質的な話だなと深く頷きました。
デジタルとアナログの融合
最後に強調されていたのが「デジタルとアナログの融合」。どちらか一方ではなく、それぞれの強みを活かして組み合わせていくことが、これからの教育には欠かせないというお話でした。
講演レポート②:教育DXに向けたデジタル庁の取り組み
続いて、デジタル庁・久芳様による「教育DXに向けたデジタル庁の取り組み」について。
印象的だったのは、冒頭のこの言葉。
教育DXは「デジタル発」ではなく、「教育ってこうあるべき」から始まる。
ともすればツールやシステム導入が目的化しがちなDXですが、「あるべき教育の姿」をまず描き、そこに向けてデジタルを活用する、という順序の大切さを改めて感じました。
具体的な取り組みとして紹介されたのが、高校入試業務のデジタル化。願書提出から合否通知まで一連の業務を17のプロセスに分解し、それぞれにシステムを実装していくという、非常に丁寧な進め方をされているとのことでした。
業務をプロセス単位で分解して可視化する、というアプローチは、教育に限らずあらゆる組織のDXに通じる考え方だと感じます。
展示ブースも盛況!

講演の後は展示会場へ。多くの企業ブースを回り、担当者の方々と意見交換をしながら、最新機器やサービスを実際に見て・触ってきました。年々進化するプロダクトに刺激を受けつつ、業界全体の温度感もしっかり感じ取ることができました。
まとめ:自分たちの事業にも活かせるヒントが満載
今年のEDIX東京も、自分たちの事業にも活かせそうなヒントがたくさん詰まった一日でした。特に、
- データを「可視化」して個別最適化につなげる視点
- 学びは「表現」して初めて定着するという原則
- 「あるべき姿」から逆算してDXを進める考え方
- 業務をプロセス分解して着実に実装していくアプローチ
このあたりは、教育現場に限らず、私たちの仕事にもそのまま応用できそうです。
来年もぜひ参加したいと思います!
