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【第2回】STEAM FESTIVALとラブアン島の小学校での実践発表

──教育の多様性と、“支援”の本質を見つめて

ブルネイ滞在3日目、再び訪れたブルネイ・ダルサラーム大学(UBD)では、ちょうど「STEAM FESTIVAL」が開催されていました。世界各国から集まった教育関係者や大学生たちが、それぞれのSTEAM教育の実践をブースで紹介し合うこのイベント。多様な切り口と柔軟な発想に、改めてSTEAM教育の広がりを実感しました。

日本では「STEAM=プログラミングやロボット」といった工学中心のイメージが強い一方で、ブルネイや他国では、医療・生物学・環境保全など多様なテーマが取り上げられていました。特にイギリスの学生によるブースでは、ペットボトルのキャップのリサイクル活動が紹介され、「科学と暮らしのつながり」を考えさせられる内容でした。

また、日本からは香川大学が出展しており、ご挨拶の中で「探究する力をどう育むか」という教育の本質について、国境を越えて意見を交わす貴重な機会となりました。

午後からはラブアン島へ


コタキナバルから飛行機で移動し、現地の小学校にて、私たちのSTEAM教育教室「zunŌw」での実践を紹介するプレゼンテーションを行いました。

「チョコレート火山」の事例を紹介すると、先生方からは「これはすぐに導入したい!」という反応が。制度や環境が異なっても、“良いものを柔軟に取り入れたい”という熱意さえあれば、教育は前に進めるのだと、強く感じました。

この学校では、現地の小学生たちとの交流の時間もありました。中には、以前オンラインでzunŌwとつながり、プレゼンテーションを披露してくれていた子どもたちの姿もあり、再会の喜びに包まれたひとときとなりました。国境を越えた学び合いが、リアルな対話としてつながった瞬間でもありました。

さらに感銘を受けたのは、この小学校に設けられている特別支援学級の取り組みです。ここでは「ギフテッド(才能ある子ども)」という視点を持ち、発達に特性のある子どもたちが自らの得意分野を伸ばせるような環境づくりが行われていました。

ラブアン島には特別支援学級を持つ学校はこの1校のみで、国内でも非常に先進的な取り組みとのこと。「支援は“守る”ためだけでなく、“伸ばす”ためにある」──その姿勢に、深い感動を覚えました。

今回のブルネイ・ラブアン訪問では、STEAM教育の多様性と、支援教育に対する柔軟で前向きな取り組みに触れることができました。zunŌwでの実践も、現地の先生方に高く評価していただき、今後のさらなる展開に向けての大きな励みとなりました。

マレーシアでは、現在STEM教育が主流となっていますが、今回訪れた小学校の先生は、「A=芸術・表現」の重要性を伝えるSTEAM教育の普及にも熱心に取り組んでおり、zunŌwの活動がその一助となれたことも、大きな収穫でした。

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